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偏食の子を育てていると、「食べられるものを増やす」のは、なかなか思うようにいきません。そこで我が家がたどり着いたのが、食べられる定番はそのままに、材料だけを少し体に優しいものへ置き換えるというやり方でした。
新しい料理に挑戦しなくても、いつものメニューの中身をちょっと変えるだけ。これなら、子どもの「食べられる」を壊さずに、栄養を足していけます。
この記事では、我が家でうまくいった置き換えと、はっきり失敗した置き換えを、正直に記録します。
うまくいった置き換え
ごはんを、押し麦・もち麦・玄米に
我が家の主食は、ふだんは押し麦ごはんかもち麦ごはん。玄米を炊く日もあります。白米より食物繊維などがとれるうえ、子どもも問題なく食べてくれます。
チャレンジごはんの記事に載せているタコライスやハッシュドビーフも、ごはんは玄米です。見た目は変わりますが、味の主役はソース側なので、案外すんなり受け入れてくれました。


食パンを、全粒粉パンに
我が子にとって、卵とパンは小さい頃からの鉄板食材です。その定番をそのままに、パンだけを全粒粉のものに変えました。たまごサンドは今も、置いていくお昼ごはんの定番です。

ヨーグルトに、イヌリンとはちみつを
これは本人が自分でやっている工夫です。プレーンヨーグルトに、食物繊維のイヌリンとはちみつを混ぜて食べています。「食べられるものに、ちょっと足す」のいちばんシンプルな形かもしれません。
お蕎麦のつゆに、すりごまとねぎを
つゆには、私が最初からすりごまとねぎを入れてしまいます。以前なら具をよけていた子が、これは取り除かずに食べてくれます。「自分で足す」まではいかなくても、「入っていても食べられる」ものは、少しずつ増えてきました。
失敗した置き換え
ここからは、はっきりダメだった話です。
にんじん入りのパスタ麺、全粒粉10割のパスタ麺
麺そのものに栄養を足そうと、にんじんを練り込んだパスタや、全粒粉100%のパスタを試したことがあります。
結果は、どちらも「いらない」の一言でした。
しかも――ソースは、子どものお気に入りである無印良品の「紅ずわい蟹のトマトクリームソース」を使っていたんです。楽天のセールのときに箱で買うほど、我が家で愛されているソース。その好きな味をかけても、麺そのものが違うと食べてくれませんでした。
※無印良品の店舗でも買えます。近くで買えないときは通販が便利です(価格や送料はリンク先でご確認ください)。
わかったのは「置き換えの度合い」でした
この失敗から、我が家なりの線引きが見えてきました。
うまくいった置き換えは、どれももとの食べものの姿を、大きくは変えていないものでした。全粒粉パンは、見た目も食感もパンのまま。玄米も、味の主役がソースなら気になりません。
一方で失敗したのは、主役そのものを別物にしてしまったケースです。パスタの麺は、料理の主役です。そこを100%変えてしまうと、色も食感も香りも変わってしまう。どんなに好きなソースをかけても、「これはいつものパスタじゃない」と見抜かれてしまいました。
置き換えられるのは、あくまで脇役の範囲まで。主役を変えたいときは、置き換えではなく「チャレンジごはん」として、本人に選んでもらうところから始める――そう分けて考えるようになりました。
そしてもうひとつ、書きながら気づいたことがあります。全粒粉のパンは食べられて、全粒粉のパスタはダメだった。同じ「全粒粉」でも、パンは一部に配合されているだけ、パスタは100%という違いがあったのです。
つまり我が家の子がNGを出したのは「全粒粉」そのものではなく、「全粒粉だけでできていること」だったのかもしれません。配合率の低いパスタなら、案外すんなり食べてくれる可能性もあります。次に見かけたら、試してみようと思います。
完璧じゃなくていい、が根っこにあります
こうした工夫の根っこにあるのは、子どもが小さい頃に保健師さんからかけてもらった「ベスト(完璧)ではなく、ベター(少しでも良い方)を目指しましょう」という言葉です。
食べられるものを増やせなくても、いま食べているものを少しだけ良くすることはできる。全部を変えなくていいし、失敗したら元に戻せばいい。それくらいの力加減が、我が家ではいちばん長続きしています。

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