この日のお昼は、2皿ならびました。
ひとつは、鮭の味噌マヨネーズ紙包み。当日の朝、子ども本人からリクエストされたものです。もうひとつは、無印良品のペペロンチーノ。こちらは私が「これなら食べるかな」と思って、初めて出してみたものでした。
どちらも、子どもの前に並べました。結果は、はっきり分かれました。
朝からリクエストされていた鮭は、完食
鮭のほうは、きれいに完食でした。
朝のうちに「これが食べたい」と言われていたメニューです。中身は鮭・チーズ・玉ねぎ・えのき・しめじ。きのこも玉ねぎも入っていますが、残しませんでした。
このメニューについてはこちらの記事に詳しく書いています。我が家の定番になりつつある一品です。
初めて出したペペロンチーノは、1人前で終了
もう一方は、こうなりました。
2人前を作って、1.5人前を子どもに、0.5人前を私に出しました。子どもがよく食べるメニューなら、これでちょうどいい配分です。

食べたのは、1人前でした。残りの0.5人前は――お皿ごと、私のところにやってきました。

「トマトのヤツのほうが美味しい」
理由を聞いてみたら、返ってきたのはこの一言でした。
「トマトのヤツのほうが美味しい」
「トマトのヤツ」というのは、無印良品の「紅ずわい蟹のトマトクリームソース」のことです。我が家では楽天のセールのときに箱で買うほど愛されているソースで、置き換えの記事にも登場します。
驚いたのは、本人が自分から比べたことでした。同じお店の別の商品を並べて、どちらが好きかを言っている。「食べる」「食べない」ではなく、比較して評価しているのです。
お腹の問題では、ありませんでした
ここが、この日いちばん考えさせられたところです。
同じ食卓で、片方は完食しているのです。 だから「もう食べられなかった」わけではありません。お腹がいっぱいだったのなら、鮭のほうも残っていたはずです。
食べられるけれど、1人前でいい。選んで、そこでやめたということになります。
「食べる/食べない」ではなく、順位がある
偏食の子の食事を考えるとき、私はつい**「食べるもの」と「食べないもの」の2つに分けて**しまいます。頭の中のリストも、その形になっています。
でも本人の中には、もっと細かい段階があるようです。
- 食べたいもの(朝からリクエストするくらい)
- 食べられるけれど、たくさんは要らないもの
- 食べないもの
今回のペペロンチーノは、まん中でした。まずくて残したのではなく、そこまで好きではなかったのです。
そして、親として増やしたいのは、このまん中だと思っています。
「食べたいもの」だけを食べていては、必要な栄養をバランスよくとることはできません。かといって、大好物を増やすのは簡単ではない。でも「食べられるけれど、たくさんは要らないもの」なら、少しずつ広げていけるかもしれません。
そう考えると、今回のペペロンチーノは失敗ではありませんでした。まん中の候補が、ひとつ見つかった日だったのだと思います。
以前、「食べているは、好きとは限らない」という話をこちらの記事に書きました。今回は、その逆側から同じことを見た形になります。
リピなしも、記録しておきます
我が家では「チャレンジごはん」というシリーズで、新しいメニューへの挑戦を記録しています。ただしあのシリーズに載せるのは、子どもが「リピートあり(また作って)」と認めたものだけと決めています。
なので今回のペペロンチーノは、あちらには入りません。リピなしだからです。
それでも、こうして書き残すことにしました。うまくいかなかった日も、同じくらい情報だと思うからです。 「食べなかった」の一言で終わらせると、「1人前は食べた」「本人はトマトのほうが好きだと言った」という部分が、まるごと消えてしまいます。
――ちなみに私の前には、最終的に2つのお皿が並びました。自分のぶんの0.5人前と、子どもが残した0.5人前です。よけられたぶんが親のところに来るのは、我が家ではいつものこと。おいしく完食しました。
もっとも、そのぶんカロリーは増えます。この日は夕飯の主食を減らして、帳尻を合わせました。 1日のトータルで合えばいいので、昼に増えたぶんは夜で戻します。
この調整ができないと、私はまちがいなく太ります。 子どもの残したものを引き受けながら、自分の体重管理も続ける。偏食の子を持つ親のダイエットは、いつもこの調整とセットです。


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